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DSGVO、Meta/Facebookおよび競争法

Metaのデータ保護問題

2025年3月27日の判決1において、ドイツ連邦裁判所(BGH)はデータ保護法違反が民事訴訟で追及可能であると認定しました。

Facebook Ireland Ltd. がゲーム開始前に表示する「クリック利用規約」の一部:
「『ゲームをプレイ』をクリックすることで、当アプリはあなたの基本情報、メールアドレス、プロフィール情報、ステータスなどにアクセスできます。また、スコアなどを含む投稿をあなたの名前で行うことができます。」

この規約では、ユーザーが自身のデータ保護権について不十分な情報しか得られず、結果として不公正な競争行為であると判断されました。

BGHは、これは単なる形式的な違反ではなく、ユーザーがアプリの利用規約に同意することで、どのような内容が自身の名義で公開されるかが不明確であると述べました。これは、DSGVOの根本原則である個人データの保護に反します。

また、この行為はドイツの不正競争防止法(UWG)第5a条第1項における「重要情報の不提供」とみなされました。

さらに、BGHは地方裁判所の判断を支持し、不透明な規約はユーザーにとって不利益であり、不当な一般取引条件(AGB)であると認めました。特に、データ保護法違反が示すように、規約内容が透明性に欠けていたことが強調されました。

「利用者が同意した内容からすると、その友人に対して他企業の商品(例えば自動車や性的な製品)を、利用者の名前で宣伝することが可能になる。これは明らかにデータ保護の最低基準を下回っており、いかなる国のデータ保護法にも適合しない。」

この判決は、データ処理条件を不透明にすることで企業が利益を得ようとすれば、法的責任が問われる可能性があることを明確に示しています。

1 2025年3月27日付 第1民事部判決 – I ZR 186/17